3.11東日本大震災/あれから10年


死者・行方不明者2万2,200人
早いもので、あれから、もう10年が経過しました。2万2,200人の死者・行方不明者を出し、戦後最大の災害となった東日本大震災発生から10年となりました。愛する家族や友人を失った人たち、かろうじて生き延びた人や同僚たち、あの時にこうすれば良かった、ああすれば良かったと悔んだり、悩んだりした人も沢山いるのではないでしょうか。一つの例ですが、津波を想定した「防災対策庁舎」「避難指定場所」は安全だからと避難した方たちが津波に飲み込まれてしまいました。又、10mの防潮堤があるから大丈夫・・という過信から逃げ遅れて津波にさらわれた人たち、大変に悲惨であり悲劇でありました。後に専門家や担当者が、この事例に対して「想定外」だったと口をそろえて語りますが、江戸時代や明治期にここまで津波が到達したという石碑や言い伝えがあった事実をいつの間にか軽んじたり、忘れ去られていたことは看過できないことです。災害は忘れたころにやってきます。歴史から学ぶという謙虚な姿勢と科学的な根拠を示して行く必要があると考えます。10年後の今、亡くなられた多くの方たちへ、心からご冥福をお祈りいたします。