回収ゴミ置場の実態 (1月2月)2か月で280袋


令和2年3月3日(火)、この2か月間に回収した浮遊ゴミの置場が満杯です。
1月が136袋、2月が144袋、合計280袋に及びます。延べ28回、参加者は264名にもなります。皆さん頑張りましたね。これが全部、東京湾や太平洋に流れ込むと考えると恐ろしい気がします。
《成果の分析》
1 会員一人ひとりの努力があった。
2 オイルフェンスで能率化が図れた。
3 綾瀬川、毛長川2河川同時活動に
よる成果。(足立パドラーズと協働)
綾瀬川の生き物観察
2/26(水)回収されたブラウン管テレビを漁礁として生息していたシジミ30粒を荻原、梅田梨音がネットに入れて、3/1から綾瀬川に投入し継続観察を始めました。シジミなどの貝類は、動物性・植物性プランクトン (一般にヘドロと呼ばれている!) を摂取し水質浄化やタナゴの産卵活動を助ける働きをするので楽しみです。今後の二人の継続観察が期待されます。

医療関係者のモラル
※使用済注射器3000本
  不法投棄

ペットボトルやプラゴミによるマイクロプラスチックが、環境汚染や生態系に重大な影響を与えていることが問題視されている中で、使用済針付き注射器3,000本※(TELMO製品)が綾瀬川に不法投棄された。2/29カヌーで回収活動した様子は会報215号の通りである。

《問題点》

・大量の使用済針付き注射器であること。周囲に伝染病等の発生の問題点はないか不安である。

・医療器具廃棄に関する法的な規制が守られていない。

・医療関係者が器具の廃棄処分まで見届ける責任がある。

・廃棄物処理者のモラルが問題であり犯罪行為である。

・製造元は、回収まで責任がある。

《行政等の対応》

1 草加警察署(生活安全部)

・科学捜査班出動は無理である。

・状況から見て特定は難しい。

2 埼玉県廃棄物課(越谷環境管理事務所)

・一般ごみと分けて処分してください。

・啓蒙啓発に努めます。

・再発防止策を検討していきたい。

3 草加八潮市医師会(事務局長H氏)

・そんなことは信じられない(ありえない・・はずだ)、とりあえず承りました。

4 製造元「TELMO」テルモの責任は? (3/5メールで質問)

・注射器3,000本※の不法投棄は、処理業者の責任が最も重いと思いますが、最終処理までの工程で、製造者責任も有るのではないか・・・という質問を致しました。3/9現在、何らかの回答を待っていましたが、何の返答もありません。

※新型コロナウイルスへの対応で医療関係者は手一杯なのかもしれません。

今回も残念ながら、行政や市民活動の限界や無力さを感じています。しかし、このままでは問題は解決しません。国や県、市が責任を持って、医師会などにも強く働きかけていただきたいと思っています。

《連絡》昨日3/5(木)、足立区内でコロナウイルス感染者が発生。足立区長の活動自粛要請で足立パドラーズも活動を控えます。したがって、草加パドラーズとの合同活動は当面控えます(荻原会長より連絡)

※根拠 10本で30グラム(1本=3グラム)  10㎏→3,000本